どうも!なめたけです。
今回は意外と知らない人が多い外国税額控除のやり方をざっくりと説明していきます。
これを行うことで、外国株の配当受け取り時に課税された10%の内、全額とはいきませんが一部を取り戻すことができます。
また、外国税額控除は確定申告の一つであり、税務署へ申告書を提出することで完了となりますが、複数の形式があります。
①e-Taxで提出(マイナンバーカード方式)
②e-Taxで提出(ID・パスワード方式)
③作成した申告書を印刷して税務署へ郵送
電子申告が大きく普及している今、③で申告を行う人は少数派となりました。
その為、一番需要がある①と②の特徴を説明します。
①→家にノートパソコン、ICカードリーダー、マイナンバーカードがあれば今すぐ申告が可能。ただし、マイナンバーカードの発行は約一カ月かかる為、早めの準備が必要。
②→ICカードリーダー、マイナンバーカードなしで申告可能。ただし、事前に税務署窓口又は国税庁HPの作成コーナートップの「ID・パスワード方式の届出」で、ID・パスワードが記載されている届出完了通知を取得しないといけない。※マイナンバーカード及びICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対応のため、近い内に廃止される可能性あり。
①のやり方が普及し、最終的には②がなくなることを考えたら、個人的には①のマイナンバー方式をお勧めします。
そして私は①のe-Taxで提出(マイナンバーカード方式)で申告をしたため、この方法を説明していきます。
他の方式が知りたかった方々には申し訳ございませんがご了承いただけると幸いです。
記事を書いているなめたけの申告時の条件
①証券口座は楽天証券
②外国株式は米国株・米国ETFのみ保有(特定口座でのみ運用)
③外国税額控除は今回が初めて(2019年1~12月分)
↑以上の条件で申告しました。
外国税額控除を行う前に準備すること
①準備する物
・PC
・USBメモリ(申告時に申告書をPDFで保存できるので参考、来年申告時の繰越・参考用として)
・マイナンバーカード(発効までに約一カ月かかるので注意!)
・接触型ICカードリーダー(Amazonや楽天市場で1,000円台から買えます)
・特定口座年間取引報告書(毎年1月1日頃に利用している証券会社が発行してくれます。ネットでダウンロード可)→楽天証券を使っている私の場合は、『⑧特定上場株式等の配当等 国外株式又は国外投資信託等』の「配当等の額」と「外国所得税の額」一番下の合計の数字を確認します。
・源泉徴収票(外国税額控除の申告時に使用)
↑私の場合は以上の物が揃ってれば申告できました。
②事前に取得・セットアップすること
・e-Taxのセットアップ
↑私はarrozaljp3様の上記記事を参考にしてセットアップしました。
・e-Taxの「利用者識別番号」と「納税用確認番号」の取得
マイナンバーカードの利用者識別番号ではなく、e-Taxの利用者識別番号・納税用確認番号ですので注意してください。
↑相続アカデミー様の記事を参考に「利用者識別番号」と「納税用確認番号」を取得しました。
大事な番号ですので、メモを忘れずに!!
外国税額控除の具体的な手順
申告書作成画面は個人情報となる為、文字のみでの手順紹介となります。
予めご了承いただけると幸いです。
①まずは上記URLより国税庁HPの「確定申告書等コーナー」に飛びます。
②次に「作成開始」→「e-Taxで提出マイナンバーカード方式」と進みます。
③右下の黄色い枠の「利用規約に同意して次へ」をクリックします。
④PCにICカードリーダーを差し込み、リーダーにマイナンバーカードを差し込みます。その後、「マイナンバーカードの読み取り」をクリックします。
⑤利用者証明用パスワードを入力してくださいという画面が出ますので、マイナンバー発行時に決めた4桁の番号を入力してログインします。
⑥ログインしたら、お手元の源泉徴収票を見ながら「収入金額・所得金額入力」・「所得控除入力」の項目で数字を入力します。
⑦次に「税額控除・その他の項目の入力」に進みます。ここでメインである外国税額控除を入力することとなります。
⑧税額控除欄の一番下に「外国税額控除」の欄がありますので、「入力する」をクリックします。
⑨1.本年中に納付する外国所得税額を入力していきます。ここで特定口座年間取引報告書の「配当等の額」・「外国所得税の額」を確認してください。
私の場合、入力内容は以下の通りとなりました。
・国名:米国
・所得の種類:配当
・税種目:源泉所得税
・納付確定日:令和1・12・31
・納付日:令和1・12・31
・源泉・申告(賦課)の区分:源泉
・所得の計算期間:平成31・1・1~令和1・12・31
・相手国での課税標準:8,084円 → 「配当等の額」の一番下の合計の数字
・左に係る外国所得税額:804円 → 「外国所得税の額」の一番下の合計の数字
私は楽天証券を使用していますが、2019年度の「配当等の額」は8,084円で「外国所得税の額」は804円でした。
外貨と通貨は空白にしました。
⑨2.国外所得の計算を入力します。
相手国での課税標準と同じ8,084円を入力しました。
⑩3.外国所得税額の繰越控除余裕額又は繰越控除限度額の計算
全て空白にしました。
調べた結果、今年が初めての外国税額控除なら、3.を入力する必要はないみたいです。
※来年も外国税額控除をする方は、繰越に必要になるとのことでしたので、今回の確定申告書類の控えをPCやUSB等に保存しておきましょう!!
⑪以上で入力終了となりますので、「入力終了ボタン」を入力します。
すると所得総額や外国所得等などこれまで入力してきた数字を基に外国税額控除額が算出されます!
その金額が今回の外国税額控除で還付される金額となります!
外国税10%全て還付されるわけではないので、注意です...笑
⑫あとは入力した情報の送信、データの保存等をしたら外国税額控除終了です!
お疲れさまでした!!!
はじめて外国税額控除をやってみた感想
めちゃくちゃ大変でした...笑
私の場合は一から準備する物、やることを調べながら行いましたので、2時間ほどかかりました...。
しかし、今回苦労した分、来年はもっとスムーズに外国税額控除の申告ができそうです!
そして少額とはいえ、支払った税金が還付されるのは嬉しいです!!!
以上となりますがここまで見ていただき、ありがとうございました。
少しでも興味がわいた方は、外国税額控除にチャレンジしてみてくださいね!
ツイッターでのフォローもお待ちしております!
それでは次回の記事でお会いしましょう!!!